子供の落書き?に真剣なホームズ

シャーロック・ホームズ

どうもミトコンドリオンです。

今回も「シャーロックホームズの冒険」についてご紹介しようと思います。

ネタバレありです。ご注意ください

タイトルは「踊る人形」です。

聞いたこと、見たことある方がいらっしゃるかもしれません。

いろいろな形をした人形が並べられており、それが文章になっているというアレです。

ざっくりあらすじ

シャーロック・ホームズのところにある地方の地主が訪ねてきます。家の敷地に踊る人形の落書きがあったのだが、それを見てから妻の様子がおかしく、何かに怯えているので、この踊る人形がなんなのか調べてくれと依頼しに来ました。

踊る人形は子供の落書きのようなのですが、ホームズは何かの暗号ではないかと推理します。

それから地主の周りではちょくちょくこの踊る人形を使ったメッセージが残され、それを逐一、ホームズの連絡します。

ホームズはどんどんメッセージが送られてくるため、どんどん踊る人形を解読していきます。そして、アメリカのシカゴに電報を打つのです。

一方、依頼人の地主の家では事件が起きます。

ホームズは現場に駆けつけますが、依頼人の地主は心臓を撃ち抜かれて死亡し、奥さんは頭を撃って危篤状態ということです。

ホームズは最悪の事態が起きないようにシカゴに電報を打っていたのにそれが間に合わなかったと悔やみます。そして現場を見て、事件の経緯を推理し、真犯人を現場に誘き寄せます。

真犯人はまんまと現場に現れ、ホームズをはじめとする警察に捕まります。そして、事件を真相を話すのです。

奥さんが夜中に犯人と会っていました。

それに気づいた地主はゆっくり近づき、妻に会っている犯人に発砲します。しかし、犯人も発砲し、地主を撃ち殺してしまい、その場を逃走します。

奥さんは愛している旦那が死んでしまったことに絶望し、自殺未遂を起こしてしまったのです。

実は奥さんはアメリカ シカゴの暗黒街の大物の娘で、犯人は許嫁だったようです。

しかし、奥さんは裏の世界で生きるのが嫌になり、イギリスに渡り、そこで地主と結婚します。

許嫁だった犯人は諦めることができず、イギリスまで追いかけ、当時使用していた暗号である踊る人形を使って、奥さんにメッセージを送っていたのです。

しかし、前述のような出来事が起きてしまったということです。

エピローグでは地主が先に発砲したということで犯人は死刑を免れ、懲役刑となり、奥さんは無事に回復し、そのままイギリスでボランティアに協力したということです。

トリック的な部分

踊る人形

子供の落書きに見える人形の羅列をいち早くメッセージだと気づき、解読する。

英語の中で一番頻繁に出てくるアルファベットが「E」であるということ、奥さんの名前が「ELSIE(エルシー)」ということから、踊る人形の一つ一つがどのアルファベットに当てはまるのか突き詰めていく。

最終的には全てを把握し、真犯人に踊る人形を使ったメッセージを送り、現場に誘き出すことに成功した。

事件現場の推理

事件が起きた時の状況を事情聴取した際、大きな音が1回、小さな音が1回と聞き取ったが、本当は3回発砲が起きていたことに気づく。

大きな音は実は2発がほぼ同時に発砲されたのだと突き止めた。

また、硝煙の匂いが家中に漂ったこと、蝋燭があまり減っておらず、蝋が垂れていないことから窓が少しの間、開いていたことを突き止めた。

個人的感想

踊る人形は暗号解読の話としてよく知っていて、どのように解読するかを詳しく説明するのかと思っていましたが、案外、あっさりと解読方法を説明してしまい、「あれっ?」と思いました。

個人的には暗号解読がメインだと思っていたため、その部分だけが大きくなって私の記憶に残っていたみたいです。

物語は暗号だけではなく、ホームズの理論だった現場検証もあり、現在の推理ドラマのような展開だと思いました。

また、事件が最悪の事態になることがわかっており、行動していたにもかかわらず、最悪の事態が怒ってしまい、それを悔やむ部分なども今も使われている手法だと思ってしまいました。

ちなみに作中で、ホームズがワトソンに「暗号について書いた論文を読んだかい?」と質問していましたが、私は一度、その論文を読んでみたいと思いました。

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