帽子を見ながらワトソンとワイワイするホームズ

シャーロック・ホームズ

どうもミトコンドリオンです。

今回もシャーロック・ホームズの冒険のある話についてご紹介したいと思います。

今回のタイトルは「青い紅玉」です。

ざっくり内容

ある富豪夫人が滞在先のホテルに戻ったところ、大切にしていた宝石である「ブルー・カーバンクル」が盗まれていました。

警察が犯人探しをしたところ、夫人の部屋の修理をしていた配管工が前科持ちということで逮捕されました。しかし、配管工は無実を主張しており、宝石も全然見つかっていませんでした。

ところは変わって、ホームズの元に知人であるピーターソンが訪れます。

ピーターソンは昨夜、チンピラに絡まれている紳士を助けようとしたところ、紳士も警察だと思って逃げてしまったのですが、持っていたガチョウを落として忘れて行ってしまったというのです。

持ち主に返したいのですが、手がかりは「ヘンリー・ベイカー夫人へ」と札がついていただけで、どうしたら良いかわからないため、ホームズを頼ってきたのでした。

ホームズは依頼を受けて、ガチョウは腐ってしまってはいけないということでピーターソンに食べた方が良いと言って帰します。

ホームズとワトソンはガチョウの持ち主について色々を推理します。一緒に忘れられた帽子についても推理をし、2人でワイワイしていました。

その後、ピーターソンが慌ててホームズを訪れます。その手にはブルー・カーバンクルがありました。

ピーターソンが言うにはガチョウのお腹の中に入っていたと言うことです。

こうなったらホームズはガチョウの持ち主を探し出して真相を突き止めなければなりません。

新聞広告を駆使し、ガチョウの持ち主を突き止めます。

しかし、ガチョウの持ち主はブルー・カーバンクルのことは知らないようで、代わりのガチョウを持って帰っていきました。

そこで、次にホームズはガチョウの仕入れ先を調査します。

ガチョウ屋は仕入れ先を教えるのを渋りましたが、ホームズとワトソンの一芝居で聞き出すことができました。

早速、ガチョウを飼育している宅へ行こうと思っていたところに、同じくガチョウ屋に仕入れ先を聞き出そうとしている男がいます。

ホームズはその男に話しかけ、自分の部屋に招きます。

そこで、ホームズは全てを知っていると言って、男に話させるのです。

男はライダーという名前で、富豪夫人の滞在していたホテルの客室係をしており、ブルー・カーバンクルを盗んだ犯人でした。

ブルー・カーバンクルを盗んだものの、それを持っていては見つかってしまうと言うことで、ガチョウを飼育している姉の元へ行ったようです。

そして、一計を案じます。

ガチョウにブルー・カーバンクルを飲み込ませ、後日そのガチョウをもらうことにしたのです。

目印として頭が灰色のガチョウを選びました。しかし、後日ガチョウを手に入れて、捌いた時に、お腹の中にブルー・カーバンクルがなかったのです。

姉に聞くと、頭が灰色のガチョウは2羽いたようで、その他のガチョウも含めてガチョウ屋に売ったと言うことでした。

そうとなったら、ブルー・カーバンクルを飲み込んだガチョウを探そうと聞き込みをしていたのですが、埒が明かず、そこをホームズに見つかったと言うことでした。

ホームズは小心者であるライダーをみて、「この場から去れ」と言い放ちます。

ライダーは助かったと思い、部屋を飛び出します。ホームズは犯人を見逃したのです。

それをワトソンが諌めますが、ホームズは強く言います。

「私は警察のために仕事をしているのではない!」「あんな小心者を犯罪者として逮捕させたら、あの男はもう立ち直れないだろう」

そう言って、冤罪で捕まっている配管工を釈放するように警察に向かうのでした。

トリック的な部分

宝石の隠し場所

宝石を隠すためにガチョウに飲み込ませて、後日そのガチョウを受け取ろうとした部分。

ただ、目印にしていた頭が灰色という点が2羽いたことで、不運にも2分の1の確率を外してしまった犯人。

ガチョウを落とした主は?

ガチョウを落とした紳士は同時に帽子も落としており、その帽子から読み取れる情報から持ち主像を推理します。

まずは、帽子が3年前にブームが来ていた、上質だったことから、昔は羽振りが良かったが、今は帽子も買い換えることもできないくらいの生活ぶりになっていること。

次は、帽子が全然手入れされていないことから、夫婦仲がうまく行っていないことを推理。

次は、帽子の内側についた汗染みから、肥満気味で運動不足。

最後に帽子についたロウから、自宅はガスが通っていない。ガス灯があれば、ロウが垂れることはないから。

感想

今回の話では盗まれたものが思いも寄らないところから見つかったことで、それがどこから来たものなのか、道中を遡ってどんどん解明していくのは、謎がどんどん解明されていくのでワクワク感と爽快感がありました。

また、ホームズが犯人に対して、声を荒げて、厳しいことを言い放つところはホームズの信念が垣間見え、警察のために仕事をしているのではないとただただ善悪ではなく、何がその人に対して良い行いなのかを考えているのだと感じました。

ガチョウの持ち主の推理勝負のシーンはホームズとワトソンがワイワイと推理しているのですが、勝手にその人のことを言っていて、もしかしたら悪口も出てきてしまうのではないかと思ってしまう部分もありました。

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