「ぶなの木屋敷の怪」ーシャーロック・ホームズの冒険ー

シャーロック・ホームズ

どうもミトコンドリオンです。

今回はNHKで放送されているイギリスのグラナダテレビ版の「シャーロック・ホームズの冒険」から「ぶなの木屋敷の怪」についてご紹介しようと思います。

ざっくり内容

ホームズの事務所にバイオレット・ハンターという女性が訪ねてきます。

内容はちょっとした相談で、仕事先を探していたところ、条件の良い仕事を紹介してもらったのですが、その仕事を受けて良いかどうか迷っているということでした。

もう少し話を聞くと、色々を不可解な点があるというのです。

面接に来ていた雇い主であるルーカッスルという男性はハンターを見てすぐに気に入り、今まで以上の給料を支払うと言ってきたのです。しかし、一点だけ譲れない条件がありました。

それは、髪を切って欲しいということです。

女性にとって髪の毛はとても重要なものなので、その場では断ってしまったのですが、後日、ルーカッスルさんから連絡があったこと、ハンター自身も生活が苦しく、せっかく紹介してもらった好条件の仕事を断ることもできなかったため、髪を切る決意をして仕事を受けたということです。

ホームズはハンターさんが決めたことなのだから、特に反対するつもりもないし、何かあったら連絡して欲しいと言って帰ってもらいました。

しかし、ホームズ自身も何か引っ掛かることがあったようで、ワトソンにこぼします。

「あの人が僕の妹だったら、絶対反対するね」

ルーカッスルの息子の家庭教師として働くことになったハンターですが、それから特に不可解な点はなく、家庭教師として働いていました。

そして、自分の部屋のローゼットの引き出しを開けたら、自分と同じ色の髪の毛が入っていました。この家にいる人とは一致しない髪の色だったため、ハンター自身が知らない人物がこの家にいるらしいのです。

そしてある日、妙なことを頼まれたのです。

ルーカッスルさんからブルーのドレスを着て欲しいと頼まれ、また、窓際に座って1時間程度談笑して欲しいということでした。

何の目的かは教えてもらえず、ただ、窓際に座っていることを求められました。

すると、家の門の外に1人の男がこちらを見ていることに気づきました。

ハンターは不審に思いましたが、ルーカッスル夫妻は男にあっちにいけというジェスチャーをするようにハンターにお願いします。

さらに奇妙なことが起きます。

ルーカッスル邸には鍵がかかった部屋があり、ルーカッスル夫妻も特に説明もせず、ハンター自身も疑問に思っていたところ、ある日鍵が空いており、その部屋に行きました。

部屋に行く廊下は静かなのですが、何か人の気配がします。しかし、ルーカッスルさんに見つかり、連れ戻されます。

そして、再度ホームズに相談し、現場にきてもらうように依頼します。

ホームズが来てくれる当日は、ルーカッスル夫妻は外出しており、ハンターは行動に移します。

使用人の奥さんを地下室に閉じ込め、ホームズたちを家に入れます。

しかし、それと同時に外で見ていた男が梯子を使って、2階の窓から侵入し、そこにいた女性と一緒に駆け落ちしてしまいます。

直後に帰ってきたルーカッスル氏は勝手にされたことに怒って、飼い犬を放ち、ホームズたちを襲わせようとしますが、使用人の旦那が2日間も餌を与えていなかったため、犬はルーカッスル氏を襲い、ルーカッスル氏は意識不明の重傷を負ってしまいます。

そして、ホームズは使用人の奥さんに事情を聞いたところ、奥さんは過去の話と真相を話します。

ルーカッスル氏には前妻との間に娘がおり、部屋に閉じ込めていたのでした。

なぜなら、前妻の遺産が娘に相続されており、娘はルーカッスル氏に管理を任せていたのですが、恋人を結婚する際に、遺産が持っていかれるため、娘に遺産放棄の誓約書を書かせようと監禁していたのです。

しかし、恋人である男が忍びこみ、駆け落ちしてしまったということでした。

その後、娘カップルはめでたく結婚し、ハンターさんは無事に別の仕事に着くことができ、ルーカッスル夫妻はその後も粛々とした生活を送ったそうです。

感想

今回の話はよくある遺産をめぐった事件でした。

ルーカッスル氏の行動がホラーチックで何を考えているのか分からず、何か不気味な感じがして、最後まで、何が目的なのか、部屋に何を隠しているのか、全然明らかにされず、見ていても怖い感じがしていました。

ホームズは、話を聞くだけで7通りの推理を展開しており、ワトソンに話しています。

また、冒頭、ホームズがワトソンの手記の書き方が大袈裟だということが気に食わないと言って、批判しています。そして、少し喧嘩になってしまいます。

しかし、最後にはワトソンの文章が文学的だと褒めています。

気に食わなかったのは事件がなく、イライラしていたため、八つ当たりしていただけで、事件が会ったことで、気分が晴れたようです。

気分で八つ当たりしてしまったりと冷静沈着で事件を解くイメージとは異なる面があって、人間味がある部分が見れて面白かったです。

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