精神科医が教える「怒り」を消す技術②

読書

どうもミトコンドリオンです。

今回も「精神科医が教える「怒り」を消す技術」についてご紹介しようと思います。

よりよく生きるためのコツ

「心の安らぎを得て、より良い人生を歩む」という願いから、怒りをコントロールをするという意識を持つ。

怒りをコントロールできる人は、心が常に平穏に保たれているため、自分も気持ちが良く、かつ周囲の人たちを心地よくさせます。一緒の時間を過ごす他人を心地よくさせるといった人間性の源は、「おそれない」、そして「ゆるす」という2つの心構えにあるのだと思います。

当然のことながら、怒りは人を遠ざけます。その反対に、怒りのコントロールができる人は、多くの人を惹きつけるのです。

もし怒りを過度に抑え込んでいたり、湧き上がる怒りという感情を自覚できなかったりする人がいる場合には、そちらのほうが精神的に不健康なにおいがします。

無理に感情を抑え込み続けたり、自分の胸中に湧き出てくる怒りを無視し続けたりすることは、心身の健康によくありません。精神的な病気になることもあります。

怒りを過度に抑圧したり、自らの自然な感情を無視したりすることが目標ではありません。怒りを感じるがままに表現すれば、時として災いを招く危険性があります。そのため、怒りをしっかりコントロールする必要があるのです。

怒りを感じたまま、それを垂れ流しにすれば、貴重で限りある自らのエネルギーと時間を多大に浪費します。心の安寧を得られないために、へとへとに疲れます。また、怒っているその時間は、何も生みだしません。

怒りのコントロールは、自らのエネルギーと時間に余裕を生み出します。その余裕が有益なことを生み出す可能性を高めるのです。生涯を通し、生産性は確実に高まります。

怒りのコントロールは人生のコントロール

怒りを発散させたとき、当然負うべき責任は自分自身にあります。

「状況を覚えていないほどの怒りだったのだから、あなたに責任はない」「自然に湧き上がった感情のせいだからしょうがない」などと、だれも言ってはくれないし、慰めてくれることもありません。

怒りを表現してしまう人に対して、周りの人は接したくない、関わることを避けたい、と考える人がほとんどでしょう。表面的に付き合うことがあっても、実際は存在自体を無視されてしまいます。

第3章 4つの視点から怒りを知る

4つの視点①思い込みの視点

思い込みの視点A:あなたは必ず正しいわけではない

例:話し方がゆっくりな人に対して、あなたがもっとはなく話した方が仕事が早く進むのに。と思っていたとしても、必ずしも正しいわけではない。ゆっくり話すことで人々を惹きつけて人気者の場合がある。

思い込みの視点B:良し悪しの判断をやめる

思い込みの視点C:予定が狂っても慌てない

トラブルがあった場合、慌てるとどうしようもないことだと分かっていても、怒りを表現してしまう。トラブルがあっても、落ち着いて対処することを心がけましょう。

4つの視点② 生理的な視点

生理学的に捉える。

怒りが生じるときは交感神経の活動が高まります。それによって、ホルモンの一つであるアドレナリンが分泌されます。これにより、「闘争か逃走反応」が起きます。

高血圧症を伴う心臓病の患者さんには、怒りを頻繁に感じやすい性格や怒り出しやすい傾向があるという報告もあります。

健康を向上させるという観点からも、怒りのコントロールは必要のようです。

逆に私たちがコントロールできるのは呼吸です。

深呼吸することで呼吸数を減らすと交感神経の興奮を鎮め、副交感神経の活動が活発化させることができます。

生理的な観点から制御することも可能です。

4つの視点③ 進化的な視点

怒りは悪いと言ってきましたが、良い面もあります。

怒ることで、見返そうという気持ちが芽生えて、頑張るということもあります。

よって、進化的な視点でも怒ることで人間は生きるため努力をして、生き延びてきたのかもしれません。

4つの視点④ 社会的な視点

人間の社会を構築するための怒りです。

マナーやルールを破る非常識な方への怒りは社会をスムーズに形成するためには必要になる場合があります。

怒りは社会秩序の調整・維持に役立つものであるということができるでしょう。

怒りを定義する

『怒りの心理学』では

「怒りとは自己もしくは社会への、不当なもしくは故意による(と認知される)、物理的もしくは心理的な侵害に対する、自己防衛もしくは社会維持のために喚起された、心身の準備状態」

とされています。

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