捨てられる食べものたち③

読書

どうもミトコンドリオンです。

今回も「捨てられる食べものたち 食品ロス問題がわかる本」についてご紹介します。

  1. 3章 食品ロスを減らすには
    1. 24 たまごは冬なら57日間、生で食べられます。
    2. 25 マヨネーズの賞味期限を12ヶ月まで伸ばした食品メーカーがあります。
    3. 26 食品業界の「3分の1」ルールが、大量の食品ロスを生んでいます。
    4. 27 食品メーカーの2割が、食品ロスの原因を「作りすぎ」と答えています。
    5. 28 日本では、1日でも日付が古い食品はお店に納品できません。
    6. 29 99%のコンビニは値引きせず、売れ残りを捨てています。
    7. 30 30・10運動を知っていますか?
    8. 31 パンを1個も捨てずに売り切るパン屋さんがあります。
    9. 32 京都市が食品ロスを4割も減らすことができたのはなぜ?
    10. 33 東京都足立区は給食の食べ残しを7割減らしました。
    11. 34 フランスの食料品店は、食品ロスを出すと7万5000ユーロ以下の罰金です。
    12. 35 1454のお寺がおそなえものをおすそわけしています。
    13. 36 1967年、アメリカに世界初の「フードバンク」が誕生しました。
    14. 37 日本では現在、100以上のフードバンクが活動しています。
    15. 38 給食の4分の1に地元食材が使われています。
    16. 39 食品業界の食品廃棄物の91%がリサイクルされています。
    17. Mottainai
  2. 4章 私たちにできること
    1. 40 食べ物の「旬」を知る。
    2. 41 自分で野菜を育てたり、料理してみる。
    3. 42 賞味期限の近づいているものから買う。
    4. 43 食べ切れる量を頼む。
    5. 44 小さな行動を起こす。
    6. 45 命について考える。
    7. 46 いろんな「もったいない」を知る。

3章 食品ロスを減らすには

24 たまごは冬なら57日間、生で食べられます。

市販のたまごの賞味期限は産卵してから1週間以内にパックされ、その後2週間とされています。しかし、気温が10度以下の冬場であれば、産卵から57日間は生で食べられます。

2週間とは気温が25度以上の夏場に生で食べることができる期間のことです。たまごの賞味期限は夏と冬で生食できる期間は異なるのですが、一律に2週間とされているのです。

実際に、たまごパックの表示を見てみると、賞味期限が過ぎたら捨てるという文言はなく、兼ねる調理して早めに食べてくださいと書いてあるはずです。

25 マヨネーズの賞味期限を12ヶ月まで伸ばした食品メーカーがあります。

食品メーカーのキューピーは7ヶ月だったマヨネーズの賞味期限を10ヶ月に伸ばしました。その背景には酸素に触れにくい製法に変えることで酸化を抑えたからです。それからキューピーは容器の構造を見直し、内部に酸素が入りにくい容器に改良し、賞味期限を12ヶ月まで伸ばすことに成功しました。また、その際に、最後まで絞り切れるような工夫も施し、無駄なく食べられるようにされています。

26 食品業界の「3分の1」ルールが、大量の食品ロスを生んでいます。

日本の食品業界には3分の1ルールというものがあります。これは、賞味期間全体を3分の1ずつに区切ります。最初の3分の1が「納品期限」です。食品メーカーはそれまでにお店に納品しなければならず、これができないと返品、廃棄となります。この期間はアメリカでは2分の1、フランスでは3分の2とされているため、日本の3分の1は短く設定されています。

次の3分の1は販売期限です。これもすぎたら返品、廃棄となります。国や業界ではこの期限を延長しようと動き、納品期限を2分の1まで伸ばしたケースもありますが、まだまだ厳しい納品期限を求める小売店もあります。

27 食品メーカーの2割が、食品ロスの原因を「作りすぎ」と答えています。

28 日本では、1日でも日付が古い食品はお店に納品できません。

29 99%のコンビニは値引きせず、売れ残りを捨てています。

スーパーではよく閉店間際に賞味期限の近づいたお弁当などは値引きされていますが、コンビニではどうでしょう。あまり値引きされていることはありません。なぜ値引きしないかというと、コンビニ会計をいう特殊な会計方法があるため、値引きして売り上げを出すとコンビニ本部の取り分が減ってしまうからです。しかし、加盟店は値引きした方が利益は上がるのですが、本部がやりたがらないというのが現状です。

コンビニ会計は合法とされていますが、売るより捨てる方が儲かる仕組みはおかしいと言われています。現在、食品ロス削減に向けて一部のコンビニでは値引きをする動きもあるので、これからに期待されます。

30 30・10運動を知っていますか?

パーティや披露宴など、大人数で食事するときはつい話に夢中になってしまい、料理を残してしまうケースが多いです。これに対して、長野県松本市では30・10運動があります。これは最初の30分間は席に座って食べるようにし、最後の10分間も席に戻って食べ尽くそうという運動です。これにより、食べ残しが減ったという実験結果もあり、この運動は全国に広まろうとしています。

31 パンを1個も捨てずに売り切るパン屋さんがあります。

32 京都市が食品ロスを4割も減らすことができたのはなぜ?

33 東京都足立区は給食の食べ残しを7割減らしました。

34 フランスの食料品店は、食品ロスを出すと7万5000ユーロ以下の罰金です。

2016年2月3日にフランスで世界初となる「食品廃棄物対策に関する法律」が成立しました。これは店舗面積が400平方メートル以上の食料品店に対し、まだ食べられる状態の売れ残り食品を、フードバンクなどの団体に寄付する、あるいは飼料や肥料などに転用を義務付ける法律です。これを破った場合、7万5000ユーロ、日本円にして900万円以下の罰金となります。

同じ年の9月14日にはイタリアでも同じような法律が成立しています。ただし、罰則はありません。その代わりに税金が優遇されます。

日本でも2019年10月1日に施工された「食品ロス削減推進法」では、特に目立った罰則や報奨は定められていません。

35 1454のお寺がおそなえものをおすそわけしています。

36 1967年、アメリカに世界初の「フードバンク」が誕生しました。

37 日本では現在、100以上のフードバンクが活動しています。

38 給食の4分の1に地元食材が使われています。

39 食品業界の食品廃棄物の91%がリサイクルされています。

日本には「食品リサイクル法」という法律があります。この法律にもとづいて食品業界では食品廃棄物の発生を抑え、発生した分は家畜の飼料や植物の肥料などにリサイクルするよう努めています。平成29年度における食品産業全体の1万5048トンの食品廃棄物のうち、91%がリサイクルされています。内訳は食品製造業(メーカー)96%、食品卸売業69%、食品小売業57%、外食産業43%です。

Mottainai

「もったい」とは「勿体=もの」を指し、まだ価値のあるものを無駄にするのは惜しいという意味で使われます。

この「もったいない」を世界に広めたのは日本人ではなく、アフリカ人女性として初めてノーベル平和賞を受賞した、故ワンガリ・マータイさんです。ケニア出身の彼女は2005年に日本を訪問し、「もったいない」に出会って以来、地球環境を守る言葉として世界各国で訴え続けました。

4章 私たちにできること

40 食べ物の「旬」を知る。

41 自分で野菜を育てたり、料理してみる。

42 賞味期限の近づいているものから買う。

43 食べ切れる量を頼む。

44 小さな行動を起こす。

45 命について考える。

目の前の食べ物が、どこから来たのか。肉であっても、魚であっても、野菜であっても、それはいのちそのものです。そんなふうに感じられたとき、食べ物を大切にする心が芽生えてくるように思えます。

46 いろんな「もったいない」を知る。

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