捨てられる食べものたち②

読書

どうもミトコンドリアです。

今回も「捨てられる食べものたち 食品ロス問題がわかる本」についてご紹介します。

2章 食品ロスはなぜ生まれる?

12 日本の食品ロスは年間612万トン。毎日、1人がおにぎり1個分を捨てています。

日本で発生する食品ロスは約612万トン(平成29年)。日本人一人あたり132gの食べものを捨てていることになる計算で、これがおにぎり1個分です。

13 世界の食料の3分の1は食べられずに捨てられています。

FAO(国連食糧農業機関』は世界の年間食糧生産量のうち、3分の1にあた約13億トン(重量ベース)が、食べられずに捨てられていると発表しています。

発展途上国では生産地から運ばれるまでの間に多くの無駄が発生しており、冷蔵・冷凍設備が整っていない、物流費が高すぎて運べないと言ったことが理由です。

先進国では製造現場から消費者の手に渡るまでの過程で多くが無駄になっています。企業の商習慣や、小売店の売りすぎ、消費者の買い過ぎが原因です。

今後、人口が増加するため、食料事情が悪化することが予想されます。また、食品ロスは埋め立てられるため、そこからメタンガスが発生し、地球温暖化の原因にも繋がります。

14 日本では年間193万トンの野菜が出荷されずに捨てられています。

15 日本の小中学生は給食を年間1人7キロ食べ残しています。

これをご飯に換算するとお茶碗92杯分になります。

16 食品ロスの46%は家庭からでています。

日本国内の食品ロスは612万トン。家庭からはその46%である284万トンになります。

17 家庭の食べ残しの原因の7割が「料理の量が多すぎるから」。

18 家庭の生ゴミの45%は、手付かずのまま捨てられた食品です。

19 食べ残しなどのゴミを処理するために1キロあたり56円かかります。

残った料理は家畜の餌や野菜の肥料、バイオマス発電の燃料にリサイクルされることもありますが、多くは焼却処分されます。そして、焼却処分する費用は1キロあたり56円かかっています。注文した料理を残したらもったいないし、それを処分するにもお金をかけると思うともっと勿体無い行為です。

20 日本の小売業の食品ロスは、ドイツの2倍です。

ドイツは2011年に「賞味期限の解釈について、国民の理解を高める必要がある」として、食品ロスを減らすための国民運動をはじめました。ベルリンにある「SIRPLUS」というスーパーマーケっトは、賞味期限がすぎたもの、ラベルを間違えたもの、規格外の農産物などを安く売り、年間で2000トンもの食品ロスを防ぐことができたと報告されています。

21 お腹を空かせて買い物に行くと、買う金額が64%増えます。

22 おからが食用に使われる割合は、わずか1%です。

23 毎年、世界では750億本のバナナが捨てられています。

毎年1500億本のバナナが輸出用に生産され、そのうち半分にあたる750億本は消費されないと言います。バナナは熟してくると、皮にシュガースポットという茶色い点が現れます。これは、甘く香り高くなったことを示し、栄養成分も増えます。しかし、皮が黒ずんだバナナは見た目が悪くて売れないからと、ほそんとが廃棄されます。美味しくなって栄養も増えるのに、見かけだけで判断され、捨てられるのです。

消費期限と賞味期限

消費期限とは安全に食べられる期限のことです。例えば、おべんとう、お惣菜、精肉、鮮魚、生クリームのケーキなど、「5日以内の日持ちの食品」を対象に年月日、あるいは年月日に加えて時刻入りで表示されます。これは傷みやすいので、その日時をすぎたら食べない方が良いとされます。

賞味期限とはおいしく食べられる期限のことです。3ヶ月以内のものは年月日、3ヶ月より長いものは年月日、あるいは年月表示されます。ただし、期限は目安にすぎず、大抵の食品は実際より2割以上短く設定されています。そのため、日付が切れても美味しく食べられる場合はほとんどです。

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