悪い知らせをうまく伝えるには?幸せ拡散の7つのルール

読書

どうもミトコンドリオンです。

仕事をしていて全てがうまくいっている人はいないのではないでしょうか。

何かしらのトラブルに巻き込まれたり、ちょっとした見落としが大きなミスにつながったり、気をつけてはいるけれど、ゼロにはならない。

そして、トラブルやミスはそのまま放置することはできないため、報告・連絡することが必要です。

そんな悪い知らせを報告・連絡するのって気持ちが沈みますよね。

しなければいけないとは思っていても、悪い知らせを伝えるのは誰しもがやりたくないことです。

そこで、今回はこの本を紹介しようと思います。

「悪い知らせをうまく伝えるには?幸せ拡散7つのルール」

著者

ミシェル・ギラン(Michelle Gielan)

アプライド・ポジティブ・リサーチ代表、ペンシルベニア大学応用ポジティブ心理学修士。

訳者

月沢李歌子(つきさわ りかこ)

津田塾大学卒。外資系投資顧問会社勤務から翻訳家に。

ざっくり言うと

悪い知らせを伝える場合、その相手と友好な関係を築いておくこと。

これに尽きます。

「そんなことが簡単にできたら苦労はしない!」「もっとテクニック的なものはないのか!」

という声が挙がると思いますが、本当にこれです。

強いて付け加えるなら、有効な関係を築くために、自分からポジティブを発信し続けて、周りを良い雰囲気にしていくことです。

本書でもタイトルは「悪い知らせをうまく伝えるには?」ですが、大部分はポジティブになる方法を紹介しています。

また、7つのルールが紹介されていますが、ここでは私の印象に残った部分を紹介していきます。

4つのCで悪い知らせをうまく伝える

悪い知らせを聞かされると人は不機嫌になり、反発したくなります。よって、悪い知らせを伝える側は悪い知らせを伝えたくなくなってしまうのです。

しかし、悪い知らせもうまく伝えれば、不機嫌にすることなく、聞き入れてもらえるのです。それには4つのCを用いて伝えることです。

相手とのソーシャルキャピタルを築く(Create)

急に知らない人に指摘されたり、悪い知らせを聞かされたら、誰も受け入れることはできないでしょう。それはなぜなのか。

それは簡単です。知らない、信用できないからです。

だからまず、ソーシャルキャピタル(関係)を築きましょう。信用されていれば、悪い知らせを聞かされても、まずは話を聴きてくれるはずです。

そのソーシャルキャピタルを築くためには色々方法はあります。ちょっとした時間でも会話をするようにしたり、人前で褒めてみたり、活動を共有したりです。

状況(Context)を説明する

悪い知らせの結果だけ伝えても相手は不愉快に思うだけです。その理由等の状況も一緒に伝えましょう。

その際はネガティブだけではなく、ポジティブな表現を心がけると良いと紹介されています。

思いやり(Compression)を示す

悪い知らせを聞かされた相手の立場に立ってみることも大事です。悪い知らせは相手を不愉快、不機嫌にしてしまいますが、伝える側もそれを感じ取っていなければなりません。思いやりを持って接することで相手を孤立させることを避けることもできます。

責任を持って関わり続ける(Commit)

関係を持ったら、それから先も関係性を持ち続けることです。これは難しいことですが、大事なことです。

ソーシャルキャピタルを築いた時点で、責任を持っていることは伝わりますが、それを維持しなければ、責任を持ったとは言えないのです。

ただし、関わり続けることでマイナスのことだけが起こるわけではありません。良いことがあったら共有できるし、一緒に改善に取り組んでさらに信頼を深めることもできます。

難しいですが、悪い知らせをうまく伝えられる人はその後も関係を持ち続けているようです。

その他

本書では悪い知らせをうまく伝える方法以外にも幸せ拡散のルールを紹介しています。

ポジティブワードを言う

本書ではパワーリードと表現していますが、人は口にする言葉、聞く言葉の影響を受けます。ネガティブなことを言ったり、聞いたりし続けるとネガティブに、逆にポジティブなことを言ったり、聞いたりし続ければポジティブになっていきます。

つまり、あなた自身からポジティブなワードを発信していきましょう。ちょっとしたことでも良いのです。

職場であったら、良かったことを聞いたり、話したりしても良いですし、良い仕事をしていたら、堂々と褒めてあげれば良いのです。

過去の成果を思い出す

ポジティブになるには過去の成果を思い出すことも方法の一つです。チャレンジする時は不安なのもです。そんな時はネガティブになりがちです。

よって、過去の成果、つまり成功体験を思い出し、未来への糧にするのです。過去の成果を思い出すことで自信が出てポジティブになることができます。それにより、パフォーマンスも上がると言うものです。

ファクトチェックをする

これも未来がわからないために陥るネガティブから抜け出す方法になります。わからないことだらけだとネガティブな思考で頭がいっぱいになり、失敗する未来しか想像できなくなることはないでしょうか。

それは誤りであり、一旦ファクトチェック、つまり事実を見つめ直すと、見落としていた部分も補完することができ、公平に成功しそうか、失敗しそうか、未来を想像することができるようになります。

ネガティブを断ち切る

ネガティブは伝播します。常にネガティブな人からは距離を取ることも必要です。一度は撤退して、そこれから周りの協力を経ながら、その人をポジティブに変化させていきましょう。

個人的解釈とまとめ

個人的に本書の内容は、簡単に言うと

ネガティブではなくポジティブにに考え、行動すること

だと思いました。

悪い知らせの伝え方については、もっとテクニック的なものかと思いましたが、心理的なもので、どのようにして関係を築けるのか、という点が重要だと言うことがわかりました。

また、他のルールでは自分自身がいかにポジティブな人間になるか、そして、それを周りに広めていくかが重要だとされていました。

ポジティブな思考を持っていれば、悪いことが起こっても、それが最悪のことだとは捉えずに改善の方向に持っていけます。

また、ポジティブな人の周りには自然と人が集まってくるため、助けを求めることもできるでしょう。

そして、悪い知らせを伝える場合でも、信頼関係を築けているため、受け入れてもらうことができます。

本書を読んでいても、ポジティブがどれだけ大事かをエピソードも合わせて紹介されており、私自身も少しでも実践してみようと思います。

まずは、周りの人に良かったこと、嬉しかったことを聞いたり、話したりしていきたいと思います。これがきっかけで、周りにも伝播して、ポジティブなチームになったらいいなと思います。

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