実家の畳み方②

読書

どうもミトコンドリオンです。

先日紹介した”マンガでわかる「実家のたたみ方」”の続きをご紹介しようと思います。

両親が亡くなる前に考えておきたいこと

墓地から考える

墓地や戒名、お坊さんへの依頼など葬儀には決めておかなければならないことがたくさんあります。よって、生前から個人の希望を聞いて準備しておけば、臨終後の負担はかなり減らせると思います。

お墓に納骨するのか、散骨してほしいのか、霊園に埋葬してほしいのか等、あらかじめ両親や親族の希望を取りまとめておくことで慌てずに済むはずです。

戒名について

戒名とは仏の弟子になった証としていただくお名前のことです。宗派によって解釈は異なりますし、埋葬する場合も宗派が異なると埋葬できなかったりするので、事前に話し合っておくことがやはり重要です。

互助会などに入っているか確認

臨終直後はいろいろとあわただしくなるため、葬儀会社選びやプラン選びが病院や業者の言いなりになってしまうことが多いです。言いなりになることで故人の希望や、家族の意向とは全く異なる儀式になってしまいます。

また、費用もそれなりに必要になります。互助会や葬儀社の会員になっているのかなどを事前に把握しておくことをお勧めします。

実家の遺品整理

全てがごみとして廃棄する必要はありません。

リサイクルショップに買い取ってもらえたり、アンティーク雑貨として引き取ってもらえる場合もあります。貴金属も金属買い取り業者で買い取ってもらえる可能性もあります。また、手間はかかりますが、自分たちでネットオークションに出品することもできます。

神棚や仏壇も撤去する必要がありますが、これについてはお祓いしてもらうことで大丈夫です。その後の神棚等はゴミに出しても大丈夫のようです。

お寺を上手に活用しよう

葬儀だけでは終わらない

葬儀が終わってもまだまだやらなければならないことは多いです。

四十九日はどうすればよいか、位牌の準備は誰に頼めばよいか、納骨はどうしたら良いか、墓碑銘はどうしたら良いかなど悩みは尽きません。

アフタフォローもしてくれる葬儀社もありますが、すべてお任せしていると葬儀社のペースでどんどん話が進んでしまいます。周囲の人やお寺に相談するのも一つの手です。

また、各自治体のホームページには「死亡後に必要な届け出や手続きの一覧」といったものもありますので、参考にするのも良いでしょう。

自分の最期も考えてみる

家族、特に両親の最期に自分が動かなければいけないと思い、いろいろと調べることは重要だということはわかっていただけたと思いますが、ふと、これは「自分のため」にもなると気づいた方はいるのではないでしょうか。自分が死亡したときに、残された家族、親戚、ご近所さんが慌てないように、自分の最期を考えて、準備するきっかけになったと思います。また、最期を考えることで人生を見つめなおす良い機会にもなります。

お墓には墓地管理費が必要になります

跡継ぎがいないお墓の場合は墓じまいする必要があります。

そうする場合、その後の人はどこのお墓に入るのか。そのために永代供養墓があります。

お墓移転の手順

  1. 菩提寺に相談する
  2. 墓じまいする

・墓石を処分し、更地にしてお返しする。

・骨壺を取り出す。

  1. 施主と菩提寺の押印のある書類を市役所に提出(会葬許可証)※墓地埋葬法に基づく手続き
  2. 移転先に会葬許可証を提出し、骨壺を納める。

通常の墓じまいの費用は50~100万円くらいです。しかし、石材屋やお寺は檀家を1軒でも逃したくないため、ふっかけてくる場合もあります。過疎化する田舎ならなおさら逃したくないはずです。

お寺には離檀涼を支払う必要がある。相場は3~20万円。

しかし、これは法で定められた料金ではないので、高額請求された場合は支払う義務はない。※家庭裁判所などに相談するケースも多い。

寺院によるが永代供養墓込みで骨壺1つにあたり3~25万円

コロナウイルスと意識の変化

新型コロナの影響

葬儀や法事も大勢が集まる状況になります。そこで、現在ではzoomを利用したオンライン法事や、施主さんの立ち合いがなくても僧侶が法要を営む、代読という形式をとることもあります。

永代供養とは

永代供養とは、字義の通り寺院などが遺骨を管理し、定期的に供養していくというものです。遺骨は一定期間預かった後、大きめのところに合祀するのが一般的です(本書ではロッカーみたいなところでした)。お参りは自由にできますが、合祀後は遺骨の変換が不可能になるので、注意が必要です。初期費用があまりかからず、供養と日常の管理をお寺や霊園に任せているので、最近では永代供養を選択する人が増加しています。

永代供養を行っている霊園や納骨堂には運営会社とは別に、必ず事業主体になる宗教法人があります。どのように供養してくれるのか疑問がある場合は、運営会社ではなく、直接宗教法人に問い合わせましょう。この時、たらいまわしにされるようならそこはあまりおすすめできません。

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