どうもミトコンドリオンです。
「天才を殺す凡人」
本のタイトルを見て「殺す」と書いてあってちょっと物騒に思った方いませんか。
私もこのタイトルを見て、なかなか責めているなと思いました。また、小説かなとも思いました。
しかし、内容は全然違っていて、ビジネスマン必見の本です。
自分、周りの人はどんなタイプか見極めることで、どのように立ち回れば良いかが分かると思います。それにより、ストレスなく、成果が出せることでしょう。
書籍情報
天才を殺す凡人
著者
北野唯我(きたの ゆいが)
兵庫県出身。神戸大学経営学部卒。就職氷河期に博報堂へ入社し、経営企画局・経理財務局で勤務。その後、ボストンコンサルティンググループを経て、2016年、ワンキャリアに参画。執行役員として事業開発を経験し、現在同社の最高戦略責任者。レントヘッドの代表取締役。著書に「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法」
それでは以下から本の紹介です。
ざっくり内容
人の才能には3つあります。
天才、秀才、凡人
多くの人は凡人に属するのですが、目指すは「共感の神」です。
天才を見抜き、天才をサポートし、世界を動かすことができる才能のことを指します。
人の才能
人の才能には3つあります。
天才
独創的な考えや着眼点を持ち、人々が思いつかないプロセスで物事を進められる人→天才(創造性)。アート。説明能力が低い。
創造性と相性のいい武器
アート、起業、エンジニアリング、文学、音楽、エンターテイメント
秀才
論理的に物事を考え、システムや数字、秩序を大事にし、堅実に物事を進められる人→秀才(再現性≒論理性)。サイエンス。説明能力が強い。
再現性と相性のいい武器
サイエンス、組織、ルール、マネジメント、数字、編集、書面、法律
凡人
感情やその場の空気を敏感に読み、相手の反応を予測しながら動ける人→凡人(共感性)
共感性と相性のいい武器
言葉、マーケティング、SNS、写真、対話、地域
世の中の仕組み
世の中に凡人は圧倒的に数が多いです。天才は多くの凡人の中で理解されずに孤独になることが多いです。理由としては、天才には見えないものが見えていますが、多くの人には見えていないため、理解してもらえないからです。
見えないものというのは新しいテクノロジーやアイデア、ビジネスチャンスです。
よって、天才⇔凡人はコミュニケーションの断絶により天才が凡人に殺されます。
そして、凡人が天才を殺すときの武器、それは「多数決」です。
凡人は世の中に圧倒的に多いから、それが力となります。
といっても、いつも天才が凡人に殺されるわけではありません。
凡人は成果を出す前の天才には厳しいが、成果を出した途端に手の平を返します。
しかし、時代が変わると天才は衰退し、失敗してしまいます。すると凡人はまた批判して攻撃するのです。
悲しいことですが、天才は2度殺されます。成果を出す前と出した後の2度。
こうなると、天才って優秀なのかもしれませんが、周りに理解してもらえず、攻撃だけされる。また、持ち上げられてから落とされてとされるがままの存在に思えてきました。
創造性は直接観測できないが、間接的になら観測できる。
それは凡人の「反発の量」。革新的なほど、反発も大きい。
ある有名な犬の名言
それでも天才に憧れますよね。
でも、自分にはそんな才能ないし…と落ち込んでしまいます。
そんなときに本の中でスヌーピーの言葉が紹介されています。
スヌーピーの飼い主であるチャーリーブラウンから
「なんで、君は犬なんだい?」
と聞かれたスヌーピーが返した言葉です。
「なぜ犬かだって?仕方ないだろ、人生は配られたカードで勝負するしかないのさ」
自分の才能を把握して、使い方を知ることが重要ということを教えてくれています。
また、使っているうちに、次第に才能は磨かれていくのです。
目指すべき才能とは
そして、この本を読んで考えされられたのが、
「共感の神」です。
共感の神
共感の神とは、
凡人の中の「あまりに共感性が高くて、誰が天才か見極められる人」。
人間関係の機微に気が付く。誰が天才で、誰が秀才かを見極め、天才の考えを理解することができる。
共感の神=いわゆる根回しおじさん
天才はコミュニケーションが苦手なため、根回しができません。なぜなら「創造性」はあるが、「再現性」や「共感性」は低いから、普通の人々を説得できないのです。だから天才がそれを実現するために必要なのは「若くて才能のある人物を、裏側でサポートする人物」。それが共感の神なのです。
天才は、共感の神によって支えられ、創造活動ができます。そして、天才が生み出したものは、秀才によって、「再現性」をもたらされ、凡人に「共感」されていく。こうやって世界は進んでいきます。これが世界が進化するメカニズムです。
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