どうもミトコンドリオンです。
今回ご紹介するのは「まんが 子どものいない私たちの生き方」です。
私は結婚していますが、子供はいません。
子供が欲しかったのですが、いろいろな事情、環境により子供を持つことを諦めました。
そして、普段は特に大丈夫なのですが、ふとした時に、将来のことだったり、思い描いていた自分を思い出したりして少し落ち込む時があります。
そういった方は世の中にいらっしゃることは頭では分かっているのですが、具体的には知らないため、たまたま出会った本書を手に取りました。
- 書籍情報
- ①大丈夫!”キラキラ”も”活躍”もない人生 それでいいと思える自分でいよう。いまはまだ心がヒリつくけど。
- ②大丈夫!子ナシさんカップルは”かわいそう”なんかじゃない。将来も一緒にいたいと思える夫がいれば十分だ。
- ③大丈夫!ワーママの活躍・昇進を心から祝えるときがいつか来る。とりあえず今晩はやけ酒だ。
- ④大丈夫!「子どもは欲しくない」と思うあなたはおかしくない。ダイバーシティって言葉をつぶやいてみて。
- ⑤大丈夫!出産・子育て経験がなくても人は成熟する。いろんな立場を認められない人こそ未熟。
- ⑥大丈夫!60代になれば、子ナシも子アリもフラットな関係になれると信じて。「人生の正午」でうまく転換すればOK。
- 終わりに
書籍情報
まんが 子どものいない私たちの生き方
おひとりさまでも、結婚してても
まんが
森下えみこ イラストレーター/漫画家
静岡県生まれ。
コミックエッセイの他、書籍や広告、雑誌などのイラスト、漫画などを手がけ幅広く活躍中。
単著『あしたの、のぞみ』、『40歳になったことだし』、「今日も朝からたまご焼き』、『独りでできるもん』シリーズ、共著に『えみこ、開運中』、「マンガでわかる「すぐ不安になってしまう」が一瞬で消える方法』など多数。
まんが原案コラム
くどうみやこ 大人ライフプロデューサー/トレンドウォッチャー
東京都生まれ。
大人世代のライフスタイルからマーケティングまで、時流やトレンドをとらえた独自の視点で情報を発信。近年は、自身の体験から子どもをもたない大人のマーケットに着目。
子どものいない女性を応援する「マダネプロジェクト」を主宰。
著書に『誰も教えてくれなかった 子どものいない人生の歩き方』『誰も教えてくれなかった 子どものいない女性の生き方』など。
ざっくり内容 もしくは目次
①大丈夫!”キラキラ”も”活躍”もない人生 それでいいと思える自分でいよう。いまはまだ心がヒリつくけど。
子供がいないと、長い間、結婚して子供を育てることがスタンダードな女性の生き方だと、親や世間から言われ続けた世代にとって、肩身の狭さや罪悪感を持ってしまうのも事実。生き方が多様化してきたとはいえ、少子化が加速する日本では、子供を産み育てることを賛美するムードは高まる一方。そのため、子どものいない人はあまり主張せず、思いを沈めて目立たないように生きてきました。
子供を持てない穴埋めに何かを見つけようと、夢中に慣れる趣味を探したいけれど、なかなかハマるものが見つからないと言った声はよく聞きます。なかでも子どものいない専業主婦は、自分の存在意義に悩まされる方も少なくありません。周りと比較してもっていないものに目を向けると、「自分は大した人間ではない」とネガティブ思考に陥ってしまいます。足りないものを探すのではなく、目の前にある小さな幸せに気づく力が人生に彩を与えてくれます。
人生における幸福感は、結婚、仕事、子供の有無に関係なく、自分自身の心のあり方次第。子どもの代わりになるものを見つけようと焦る必要はなく、自分のペースで淡々と歩んでいけばいいのです。
②大丈夫!子ナシさんカップルは”かわいそう”なんかじゃない。将来も一緒にいたいと思える夫がいれば十分だ。
昭和のときは家庭を守りなさい。平成に入ると女性も働きなさい。少子化が進むと今度は働きながら子育てしなさいと、女性の生き方は時代背景に影響を受け、社会の都合に合わせて変化してきました。
長い間、女性は結婚して男性に養ってもらう「男性稼ぎ主モデル」がデフォルトでしたが、現代では50歳まで一度も結婚したことがない女性の割合は、約七人に一人となっています(2015年厚生労働省「人口動態統計」より。”結婚して子供を産むことが女の生きる道”はおわり、生き方の選択肢が広がりました。
ディズニー・プリンセスの物語でも、「アナと雪の女王」のように自立した新たなヒロイン像を描き、大反響を得ました。
明らかに女性の生き方は、社会的背景に翻弄される側面はありますが、誰もが生まれる時代は選べません。仮にいつの時代に生まれたとしても何かしら不平不満はつきもので、社会や世の中のせいにしたところで、責任は取ってくれない。結局、自分の人生を充実させるには自ら動くほかない。と気づいた人が前向きに歩んでいけるのです。
③大丈夫!ワーママの活躍・昇進を心から祝えるときがいつか来る。とりあえず今晩はやけ酒だ。
④大丈夫!「子どもは欲しくない」と思うあなたはおかしくない。ダイバーシティって言葉をつぶやいてみて。
⑤大丈夫!出産・子育て経験がなくても人は成熟する。いろんな立場を認められない人こそ未熟。
子供を断念した後は、以前よりも絆が深まったというケースもありますが、不妊治療中に思いやりを感じられなかったり、子供に対して温度差を感じてしまったりと、相手の見方が変わって関係が悪化してしまう「未産クライシス」というものがあります。子供のいない人生を歩んでいくためには、二人で話し合い、納得した上で、リスタートを切ることが重要です。
子供いない人は未熟と揶揄されてしまうことがありますが、人は親にならないと一人前になれないのでしょうか。子育てを通して得ること、成長できる機会は多々あることは想像できますが、大人として成熟する過程に出産や子育ては必須ではなく、一つのメソッドなのだと思います。子供がいなければ、また別のメソッドがあるはずです。
子どものいる人生とは単に別の生き方であって、何かが欠けた人生ではありません。子どものいない人生をプラス思考で捉えて、成長へと導く過程を積極的に持つこと。子供がいなければ融通が効く時間を持ちやすいので、誰かの手助けや役立つことをすると社会的な自己有用感も高められます。
⑥大丈夫!60代になれば、子ナシも子アリもフラットな関係になれると信じて。「人生の正午」でうまく転換すればOK。
終わりに
家族は子供がいてこそ完成形ではありません。世の中には色々な家族の形があります。一方、夫婦と子供がいる家族像に縛られ、独身や子どものいない夫婦は不完全のような空気感がいまだに漂っています。
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